■第10回■

<属性〜その6>
次は、属性のひとつ[制服]に関してです。
今作は『催眠術2』で、『催眠学園』とは違って学校がメインの舞台ではありません。
(もちろん、学校での催眠シチュエーションはありますが)
それでも[制服]というのは着ているだけで、ヒロインたちのキャラ性質をある程度わかりやすくしてくれます。

まず(学生ということで)当然[若さ]を示すものになります。
そして制服の形&着こなし等によって、その若さに付随する[清楚][さわやか][快活さ]などもイメージさせてくれます。
理枝と則子は、同じ制服姿ですが、そのイメージが異なる感じになるようにしました。
例えば可愛らしい制服の則子が、催眠術で乱れていくのは、ギャップとなって淫らな雰囲気をかもしだしたりします。



『催眠術2』では学生は理枝と則子だけで(葉子は女子大生)、あとは年上キャラになっています。
ですが、その年上キャラである佐和や志乃も、かつては学生であったわけで……と考えれば、制服姿により「どんな人生を歩んできたのだろう」と思いをはせることもできます。



優等生で真面目な性格の母親、明るく優しい性格の叔母。
一枚の[制服]の写真だけで、色々とこの姉妹のコトを想像できて楽しくなります。
制服はソレを着ているという属性としてだけでなく、そんな風なヒロインのイメージづけに一役かうことができたりします。

<音楽に関して>
音楽の指定は、NATORIにとってかなりの難関となっています。
原画などの場合(稚拙なものでも)コンテを描けば、なんとかイメージを伝えることはできます。
ですが音楽の指定は、言葉で指定を伝えるのが難しいものです。
普段の日常、夕暮れ、静かな夜、危機感……等々、だいたいのシーンのイメージで作曲してもらいます。
さすがに作曲の方も慣れたもので、それで雰囲気にあうものを用意してくれまして、大変助かっています。

今回は、いままでありそうでなかった[村越のテーマ]もありますので、その点に関してもご期待ください(笑)!